えー…男性の皆さん、あなたですよ、あなた!!さっきから、女性の胸元ばかり見て!!その視線、女性は皆気付いてます。いいですか、女性の胸元を相手に気付かれないように、見るには…

控室
「私あんたの秘密知ってんのよ!あんた豊胸してるんでしょ!!いやねー、天然Iカップとかいって、売り出しておいて。ファンが知ったらガッカリするだろうなぁ～」
ガッ
「オリャァァァァァ!!!!」
「ウププププププッ、おっぱいで窒息死したぁ～」
「はぁはぁっ、やっちまった～早く逃げなきゃ」
（ダメだ、この後仕事があるんだった。シャツに口紅ついてるし、どうしよ…そうだ!!）

「コラッ!古池君!!ガン見しちゃダメでしょ!!」
「だって彼女、巨乳で売り出してるモデルだから、デへへへへ」
「実は僕も、気になっていることがあります」
「東大門君?君も?」
「失礼ですが、どうしてこの真夏に、ジャンバーを着ているんですか?」
「僕も気になってたんだよ、なぜ?」
「…オシャレですよ、オシャレ」

「コラぁ、ダメじゃないか衣装持ち出しちゃ!!」
「あっ、カメラマンさん!!ごめんなさい」
女は、着ていたジャンバーをカメラマンに返した
「あのぉ、胸元の汚れは?」
「ああこれですか、寝落ちした時に口紅付けちゃったんです」
「そんなシャツを着て、お仕事に?」
「ホホホホホッ服を買うお金がなくて…仕事があるのでそれじゃ」

撮影スタジオ

「あなた、犯人です!」
「…そんなぁ、あの娘を恨んでた人なんて、いいっぱい居るのよ!!」
女は、歩き回り他のモデル達を指さしていった
「この娘もこの娘も、この娘だって皆皆皆、弱味を握られてたのよ!」
「でも彼女が死んだと聞いただけで、窒息死だと思った娘はいない!!」
刑事さんから、聞いたのよ～、とぼける女
「あなたのシャツから、被害者の唇と同じ跡が見つかりました」
「彼女の印象を守る為に黙ってたけど、私いじめられてたの」
あの口紅の後も、嫌がらせだったのよ、と釈明する
「それはあり得ません、あの形は服を着た、巨乳の女性に、無理やり胸を押し付けられないと出来ない形です。犯人はあなたで違いない!!」

「…新田さん、いつから私が犯人だと、気づいていたんですか?」
「最初からです、いくらオシャレでも、真夏にジャンバーを着る人は、そういません。何かを隠したい人でないと」

お前も死ね